【前提(執筆時点)】
・この記事は2026年1月27日時点の作業ログです
・ローカル環境とネット越しアクセスの検証を行っています
・本記録は試行錯誤の過程を示すものであり、最終仕様ではありません
【この記事の性質】
・ローカルAI(Gemma)と外部デバイス(iPhone)間の接続環境構築と課題観測の記録です
・成功・失敗両方の試行を含む検証ログであり、結果が安定していない部分があります
【未確定事項】
・Tailscale越しの iPhone → Mac 内 AI のアクセスが安定動作するかは確定していません
・VPN やショートカット経由の通信方式の最適解はまだ未確定です
・今後の設定変更が動作成功につながるかは、追加検証が必要です
作業目標
『Mac内のAIとiPhoneで会話する』
1.Tailscaleインストールと接続テスト
作業:自宅MacとiPhoneを仮想ネットワーク(VPN)で繋ぎ、外出先から安全にローカルIPでジェム先へアクセスする環境の構築。
※ジェム先:MacにインストールしたローカルAIの愛称(Gemmaのモデル名と先生から)
エラー:インストールは成功したものの、iPhoneのショートカットアプリからのリクエストがVPN越しだと上手くパケットが届かず、タイムアウトが多発。
学んだこと:VPNはセキュリティには強いが、ショートカットのような簡易的なHTTPリクエストとの相性や設定の難易度が高い事が判明。
※Tailscaleとは
「メッシュVPNサービス」
離れた場所にあるデバイス同士を、安全な仮想専用線で繋ぐツール。設定が簡単で、プライベートなネットワーク構築に多用される。
2.ngrok導入とトンネリング構築
作業:Tailscaleを一旦解除し、リバースプロキシツール「ngrok」を導入。トークンを発行しMacのターミナルからローカルポート(1234番など)を一時的に世界に公開するURLを発行。
結果:驚くほど一瞬で外部接続に成功。複雑なネットワーク設定を飛び越えて、外からMacへアクセスできる「魔法のトンネル」が開通。
※ngrokとは
「リバースプロキシ(トンネリング)」
ローカルで動いているサービス(今回で言うMac)を、一時的にインターネット経由で外からアクセス可能にする「トンネル」を作るツール。
3.iPhoneショートカットによる外部からのジェム先への接続
作業:Anything LLM内でAPIキーを発行。ngrokのURLを準備し、Anything LLMでのワークスペース名を使ってiPhoneのショートカットアプリでiPhoneからMac内のジェム先へ質問をして回答が返ってくるショートカットを構築。iPhoneショートカット内の「URLの内容を取得」の宛先を、家のローカルIPからngrokが発行したURLへと書き換え。
エラー:URLが正しくないといった内容のエラーが頻発。iPhone上で質問を送信した後に、ネットワークタイムアウトのエラーで回答が返ってこない状況。
解決:Anything LLMのワークスペースの名前が原因。必要なURLにワークスペース名を入れるが、自分で設定した「LLM-Study」を入れてもダメだったのはSlug(スラグ)と言うシステム内部で扱われている本当のワークスペース名が必要だった。Anything LLM内で確認できる術はなかったが、Geminiの「システム内部では全部小文字として扱われている可能性が高い」とのヒントで突破。「llm-study」が正解だった。
結果:4G回線や外部Wi-Fiからでも、iPhoneのショートカットアイコンでジェム先を呼び出して質問するだけで「自宅のジェム先」がすぐに回答を返してくれる仕組みが完成。
【退院の日】
七日間の入院生活が終わった。
昼頃に退院し、この日は自宅に戻ってからの作業だった。
【今回やって一番楽しかったこと】
iPhoneのショートカットが完成して、綺麗なテキストでジェム先からの回答が返ってきた瞬間。脳内麻薬がドバドバ出るような強烈な体験だった。ここ最近でこれ以上ない達成感だった。自分のMacにローカルAIを入れて、そのAIをRAGでアップデートさせて、iPhoneから質問してiPhoneに回答が返ってくるシステムを一から作り上げた事が心から最高の体験だった。ここまでの試行錯誤やエラーの連続、全く分からない分野でのシステム構築を完了させたのは本当に楽しかった。完成した瞬間は感極まった。
【一番しんどかったこと】
ngrokでトンネリング開通してからのiPhoneショートカットの作成がとにかく時間がかかって大変だった。Geminiに伴走してもらいながら、考えられる原因を一つずつ潰していって、どこにも答えのない答えを探さなければいけなかったりするのも、ど素人の自分にはかなり大変だった。だけどとにかく今日絶対ちゃんと動くように完成させるという目標はブレなかった。しんどかったけど、この大変だった一連の作業が楽しくもあった。
【想定外だったこと】
ショートカット作成の異様な難易度は完全に想定外だった。ここまでやってきた事がおままごとに思えるほどに、一気に異次元の難易度だった。
正直、ローカルAIの導入や各ツールの導入、RAGやngrokまでは、Geminiが教えてくれたように作業を進めればほぼそれでいけた。だけどショートカット作成ではそうはいかなかった。Geminiから当たり前のように「最終的にアクションの見た目が「JSON」から「辞書」という青いカプセルに置き換わればOKだよ!」なんて言われても本当に困った。さらにGeminiが把握してるショートカット作成の画面と実際自分が見ている画面に差があることもさらに混乱した。
【これは将来使えると感じた要素】
TailscaleやngrokといったiPhoneとMacを繋ぐためのツールがどういうものなのか、導入の仕方から活用方法まで知れたのは、今後ローカルAIでしたい事を実現するのに必須な部分だと感じた。
同時にiPhoneのショートカットは活用次第でものすごくいろんな事が出来るんだと知り、面白いショートカットの構築をすることに興味を持った。

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